福島県は28日、新型コロナウイルスに感染した自宅療養者の支援充実に向け、保健所が重症化リスクの高い療養者を重点的に対応できる体制を構築した。県新型コロナ対策本部員会議で示した。
自宅療養者の健康観察はこれまで保健所が担ってきた。今月の県内の自宅療養者数は4000人台と高止まりで推移し、保健所の業務負担が増大している。自宅療養者の多くは軽症のため、県は重症化リスクの低い療養者の健康観察業務を事業者に外部委託した。
事業者は県外の拠点から国のシステムを活用して、1日最大4000人程度の自宅療養者の健康観察に当たる。県内全域が対象で、常駐する看護師が24時間体制で相談に応じ、症状に変化があった場合は保健所に連絡するなどして支援する。