福島県は県内で1106人の新型コロナウイルス感染が確認されたと22日、発表した。前週の金曜日発表分と比べて634人多く、1日当たりの新規感染者数は2日連続で千人を超えた。入院者や宿泊療養者、自宅療養者らを合わせた県内の全療養者は21日現在、過去最多の6771人となった。
1106人の感染は21日までに判明した。居住地別では福島市が228人で最も多く、郡山市が206人、いわき市が172人と続き、中核市3市で全体の半数以上を占めた。全59市町村のうち49市町村で感染者が確認された。
21日時点の宿泊療養者は604人、自宅療養者は5287人でともに過去最多を更新。これまでの最多は「第六波」の4月14日時点の宿泊療養者601人、自宅療養者4517人だった。
内堀雅雄知事は22日の県新型コロナ対策本部員会議で「夏休みが始まり、旅行や帰省、飲食の機会が増えると想定されるが、社会機能を維持するため対策を徹底してほしい」と述べた。感染力が強いとされるオミクロン株の派生型「BA・5」への置き換わりが急速に進んでいる状況を踏まえ、換気の重要性を呼びかけた。
県感染症対策アドバイザーの仲村究福島医大感染制御学講座准教授は県民に対し、感染防止に向けた意識をより強く持つよう訴えた。