福島県は県内で１４５５人の新型コロナウイルス感染を確認したと２７日、発表した。１日当たりの新規感染者数は、２０日時点の１２３２人を２２３人上回り、過去最多を更新した。
２６日現在の入院者、宿泊療養施設入所者、自宅療養者らを合わせた全療養者は９９０１人、自宅療養者は８０９８人でいずれも最多となった。入院者は３６２人で、県が確保している病床７４９床の使用率は４８・３％だった。２６日までに７６８人が療養を終えた。感染者の退院により病床使用率は前日と比べて４・２ポイント減少したが、医療提供体制は依然として逼迫（ひっぱく）している。
居住地別では郡山市が３５９人で最も多く、福島市が３１５人、いわき市が１９８人と続いた。
県は２７日、県新型コロナ対策本部員会議を開いた。内堀雅雄知事は県内でオミクロン株の新たな派生型「ＢＡ・５」への急速な置き換わりを踏まえ、「新規陽性者は今後も増加が続き、医療体制もさらに逼迫していく恐れがある」と感染対策の徹底を訴えた。