福島県は県内で過去最多を更新する1670人の新型コロナウイルス感染を確認したと30日、発表した。1670人の感染は29日までに判明した。最多更新は今月に入って5度目で、流行「第7波」による感染拡大に歯止めがかからない状況が続いている。29日現在の療養者数も1万2773人と過去最多で、このうち9割超の1万1897人が自宅療養となっている。
新規感染者1670人は前週の土曜日発表分と比べて447人多く、5日連続で千人台となった。居住地別では、いわき市が最多の341人、郡山市が331人、福島市が235人など。全59市町村のうち47市町村で確認されるなど広範囲で感染が広がっている。
新規感染者数の増加に伴い、療養者数も急速に膨らんでいる。今月1日には729人だったが、約1カ月で約18倍に増えた。療養者のうち入院者は364人、宿泊療養者は512人。県が平常時に確保している病床749床の使用率は48・6%(前日比0・7ポイント増)となっている。重症者は1人。
県は感染拡大警報を出し、感染対策の徹底を県民に呼びかけている。新型コロナ対策本部の担当者は「医療逼迫(ひっぱく)を避けるため、感染リスクを減らす行動を心掛けてほしい」と話した。
県内の感染者は累計で8万6148人となった。