福島県は県内の新型コロナウイルス感染者について、県内の医療機関に入院していた3人の死亡と、1740人の新型コロナ感染が確認されたと13日、発表した。8月の新規感染者数は2万2657人となり、半月足らずで月別最多を更新した。前週の土曜日発表分と比べ88人少なかった。累計の感染者は11万人を超え、11万1125人となった。
死亡したのは年代、性別ともに非公表の1人と、年代非公表の男女各1人の計3人。いずれも高齢者で、7月末までに死亡した。県内の死者は計238人となった。
1740人の感染は12日までに判明した。居住地別ではいわき市が377人で最も多く、郡山市が312人、福島市が259人と続いた。中核市3市で全体の約54・5%を占めた。
新型コロナ感染に伴う県内の入院者は12日現在、454人で、県が平常時に確保している病床749床の使用率は60・6%(前日比1・7ポイント減)となり、2日連続で60%を上回った。4人が重症となっている。
新型コロナ感染による入院者、宿泊療養者、自宅療養者らを合わせた全療養者は1万8857人で過去最多を更新した。
県は県内に「BA・5対策強化宣言」と「県医療非常事態宣言」を発令し、基本的な感染対策の徹底、医療機関の適切な受診などを求め、地域医療への負荷の軽減を目指している。