福島県は新型コロナウイルスに感染して県内の医療機関に入院していた2人の死亡と、県内で3490人の新型コロナ感染が確認されたと20日、発表した。1日当たりの新規感染者数は3日連続で3000人を超え、わずか3日間で累計感染者は1万367人と1万人に達し、急速な感染拡大が続いている。
死亡したのは90歳以上の女性と年代、性別ともに非公表の計2人。いずれも7月下旬に亡くなったという。
3490人の感染は19日までに判明した。県は確保病床を12床増やして19日時点から761床としたが、入院者は過去最多の506人に上り、使用率は66・5%(前日比2・5ポイント増)と7割近くまで上昇した。感染流行の第7波に入ってからは最も高い水準となり、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)度は増している。入院者のうち、重症は前日から2人増えて3人となった。
入院者、宿泊療養者、自宅療養者を合わせた県内の全療養者は2万3503人で過去最多を更新した。
22日からは県内の多くの公立小中学校で、夏休み明けの児童生徒が登校を再開する。県は子どもを中心とした感染拡大に危機感を示す。具体的な感染拡大対策として、子どもや家族の検温を徹底し、発熱やせきなど少しでも症状がある場合は外出を控える対応を強く求めている。
県内の死者は累計242人。県は18、19の両日発表の新規感染者について、集計に誤りがあったとして計3人を取り下げた。県内の感染者数は累計12万8258人となった。