東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から11日で11年6カ月を迎える中、福島県楢葉町の北田天満宮の参道入り口に大鳥居がお目見えした。高さは17・2メートルで県内最大規模。復興と新型コロナウイルス収束の願いが込められている。28日に竣功式を行う。
氏子総代が震災から10年の節目に企画し、建設が進められてきた。朱塗りの木製で、柱と柱の間は16メートル、上の横木の長さは22メートルになる。近くに天神岬スポーツ公園があり、町の新名所として期待を集める。
前氏子総代総理で建設に尽力してきた山内忠良さん(84)は「ようやく完成した。帰還した町民の心の拠り所にもなってほしい」と話している。
北田天満宮は「学問の神様」として知られる菅原道真を祭っており、毎年1月25日に例大祭「初天神」が執り行われている。