来春の選抜大会(センバツ)につながる第75回秋季東北地区高校野球大会第4日は14日、山形県中山町の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた(山形県野球場)で準決勝2試合を行った。福島県第1代表の聖光学院は東北(宮城第1代表)に2-6で敗れ、決勝進出を逃した。
東北地区高野連の主催。各県の予選を勝ち抜いた18チームが16日までトーナメントを繰り広げている。福島県第2代表の学法石川は準々決勝、第3代表の田村は1回戦で敗退しており、県勢は全て姿を消した。
センバツの一般選考東北枠は例年2校だが、来春は第95回の記念大会のため、3校に増える。11月の明治神宮大会で東北代表校が優勝した場合は、東北地区の出場枠が4に増える。順位の他に各地区大会の試合内容なども選考の参考になる。選考委員会は来年1月に開かれる予定。
■敗戦糧にレベルアップ誓う 聖光学院ナイン
山形県で14日に行われた秋季東北地区高校野球大会準決勝で、福島県第1代表の聖光学院は東北(宮城第1代表)に敗れ、目標の「東北一」に届かなかった。ナインは敗戦を糧にし、心身ともにレベルアップすると誓った。
一回に先制するも、二回に2本の本塁打を許し逆転された。四回に同点に追いついたが、八回に集中打を浴び4点を勝ち越された。夏の甲子園4強の結果を残した前チームもなしえなかった、秋季東北大会の優勝を目指したが、強打のチームにはね返された。
来春の選抜大会は、東北地方の出場校の枠は3。東北大会の結果が選考に大きな影響を与える。4強入りした聖光学院も選ばれる可能性はあるが、決勝に進み自力で出場枠を勝ち取ることができなかった。
高中一樹主将は「個々のレベルを上げつつ、束になって戦うチームを作る」と力強く言い切った。