X メニュー
福島のニュース
国内外のニュース
スポーツ
特集連載
あぶくま抄・論説
気象・防災
エンタメ

新型コロナ入院者、過去最多652人 「第8波」医療現場の負荷増大 福島県、病床増で体制強化

2022.12.01 21:28

 福島県内は新型コロナウイルス感染流行「第8波」の影響で、医療現場の負荷が増大している。県のまとめでは、11月30日現在のコロナ患者専用病床以外を含む入院者数は652人で過去最多を更新。同月下旬には感染や濃厚接触により出勤できなくなった医療従事者は第7波以前の約8倍に急増した。内堀雅雄知事は1日の県新型コロナ対策本部員会議で「医療提供体制の負荷が一層高まっている」と危機感を示した。県は平常時の確保病床を1日から6床増の766床とし、患者の受け入れ体制の強化を急ぐ。

 県は県内で2654人の新型コロナウイルス感染が確認されたと1日、発表した。

 県によると、第8波に入り、コロナ患者を専用で受け入れる「確保病床」以外の一般病棟に入院していた患者が感染するケースが目立っている。確保病床外を含めた入院者数は11月30日現在、前日から49人増の652人。10月31日時点の232人の約3倍に上り、通常医療に必要な病床を含め急速に逼迫(ひっぱく)している。

 このうち確保病床760床への入院者数は同日現在で454人。病床使用率は59・7%(前日比4・3ポイント増)で、政府分科会の対応方針でレベル3(医療負荷増大期)と判断する目安の1つ「50%」を9日連続で上回る。地域別では県中が78・1%、会津・南会津が75・6%と県平均を超え、政府分科会が病床運用の限界とする「80%程度」の水準に迫っている。

 一方、県内では多くの医師や看護師らが感染するなどして出勤できず、医療現場の負担が増している。第7波が始まる前で、感染流行が落ち着いていた6月の1日当たりの休養者は平均23人だったが、11月8~14日は119人で約5倍、15~21日には184人と約8倍に急増している。

 県内の11月の感染者数は6万371人、クラスター(感染者集団)の発生件数は170件で、それぞれ月別最多だった第7波ピーク時の8月の6万6622人、172件に次ぐ多さとなった。

 県感染症対策アドバイザーを務める金光敬二福島医大感染制御学講座教授は取材に「県内の感染状況は第7波のピーク時と同様で非常に悪い。年末にかけて忘年会など人が集まる機会が増え、さらなる感染拡大が懸念される」と指摘し、感染対策の徹底を訴えた。