福島県郡山市は22日、市内の医療機関で実施した新型コロナウイルスワクチン接種で、使用済み注射器を再使用したと発表した。
市によると、20日午後3時30分ごろ、接種を担当する看護師が本来は廃棄すべき使用済み注射器に再びふたをしてトレイに置いた。隣の部屋で接種を担っていた別の看護師が、ふた付きの注射器を未使用と思い込み、薬液が十分に入ってない状態で、市内の20代女性に接種した。
看護師はすぐ誤りに気付き、医師に報告。別の未使用の注射器で再び接種した。女性と、その前に接種を受けた人の血液検査を実施した。結果は26日に判明する見込み。
市は使用済み注射器の即時廃棄と接種前の薬液量の確認など、適正な接種を徹底するよう指導した。