福島県の内堀雅雄知事は29日の定例記者会見で、県内の新型コロナウイルスの感染状況が感染流行の「第9波」にあるとの認識を示した。県民に対し、手や指の消毒など基本的な感染対策の徹底を呼びかけた。
県内では直近の20日までの1週間、定点医療機関当たりの感染者数は平均25・27人で、前週の平均14・32人と比べて2倍近く増えた。入院者数も増加傾向にあることから、県は新たな感染流行に入ったと判断した。
内堀知事は「感染を抑え込むためには、感染の連鎖を断ち切らなければならない」と訴え、換気や場面に応じたマスク着用、手洗いなどの基本的な感染対策を求めた。発熱や喉の痛みがある場合は出勤や登校を控えるなど、感染を広げない行動を促した。