県内82定点医療機関で26日までの1週間に確認されたインフルエンザの患者は、3147人(前週比822人増)だった。定点医療機関当たりの患者数は警報レベルを超える38・38人で前週を約10人上回り、9月4日以降の今シーズンで最多となった。県が29日、発表した。
県内の定点当たりの患者の推移は【グラフ】の通り。10月以降に急増したが、今月6日からの1週間で減少。13日以降、再び増加に転じた。県感染症対策課は「予断を許さない状況」とし、換気や手洗いなどの徹底を呼びかけている。
定点当たりの患者数を保健所別に見ると、郡山市が55・69人で最も多く、県北が46・44人、県南が39・57人などと続いた。南会津と相双を除く7保健所管内で、国の警報レベルの30人を上回った。
年代別の割合は、10歳未満が52・9%、10代が33・3%と10代以下が全体の約9割を占めた。幼稚園や小中学校など103施設で休園や休校、学級閉鎖を余儀なくされた。
26日までの1週間に県内82定点医療機関で確認された新型コロナウイルスの新規感染者数は計258人で、定点医療機関当たりの感染者数は3・15人だった。
保健所ごとの感染者数は【表】の通り。県全体の感染者258人は前週(13~19日)の192人より66人多かった。平均の感染者数は前週と比べて0・81人増加した。
県は基本的な感染対策の継続を求めている。