1日のバドミントン会場では、3面あるコートのうち、2面で福島県の富岡高出身の3選手が同時に戦った。国内大会ではなく世界最高峰の五輪なのだと思うと、胸が熱くなった。
女子シングルスの決勝トーナメントで激戦を繰り広げている大堀彩選手のすぐ隣で渡辺勇大、東野有紗両選手の混合ダブルスの準決勝が始まった。取材者としては、同時進行はできれば避けたい。ただ、「アヤコール」に「ユウタ・アリサコール」が入り交じる会場の雰囲気はなんとも言えず、誇らしいものだった。
3人とも震災と原発事故を乗り越え、競技に励んできた。結果はどうあれ、この舞台を思う存分に楽しんでほしい。(鈴木宏謙)