【パリで本社報道部副部長・鈴木宏謙】7日に行われたパリ五輪の陸上競歩混合団体で8位となった川野将虎(25)=旭化成=、岡田久美子(32)=富士通=組のうち、川野は母校・東洋大陸上部監督補佐兼コーチ酒井瑞穂さん(福島県本宮市出身)の指導を受けている。沿道から声援を送った恩師に「姿も声もしっかり確認できた。アドバイスを基にちゃんと歩くことができた」と感謝した。
酒井さんは日本チームの赤いジャンパーを着てレースを見守った。教え子の入賞を確認すると関係者と握手を交わし安堵の笑みを浮かべた。
川野は主戦場の35キロ競歩がパリ五輪では実施されず、モチベーションの維持が難しい中、ベテランの岡田とのペアで新種目に挑んだ。42・195キロの周回コースを男女が2区間ずつリレーするレースを2時間55分40秒で歩いた。
川野は酒井さんとの関係を「一緒に戦ってきてくれた」と表現。新種目での入賞で恩を返せたと喜んだ。
酒井さんは東洋大陸上部監督の俊幸さん(福島県石川町出身)の妻。