第103回全国高校サッカー選手権は28日に東京・国立競技場で開幕し、各都道府県代表の48校(東京2校)が首都圏9会場を舞台に頂点を目指す。高校年代最高峰の高円宮杯U―18プレミアリーグ・ファイナルを制した大津(熊本)と前回王者青森山田が、優勝争いの軸となりそうだ。
初優勝を狙う大津はFW山下景を中心に得点パターンが多彩。来季J1の清水に加入するMF嶋本、身長190センチのDF五嶋ら実力者がそろう。J1湘南に入る松本果を擁する流通経大柏(千葉)と対戦する可能性がある3回戦がヤマ場か。同ブロックではサウサンプトン(イングランド)に加入予定のFW高岡が引っ張る日章学園(宮崎)が面白い存在だ。
球際の強さや運動量を持ち味とする青森山田は激戦区に入った。J1川崎入りするDF野田をはじめ技術の高い静岡学園、U―18プレミアリーグに参戦する尚志や東福岡がひしめく。勝ち上がるのは容易ではない。
攻撃力自慢の前橋育英(群馬)、全国高校総体ベスト4の米子北(鳥取)も力がある。6度の優勝を誇り、15大会ぶり出場の帝京(東京B)は開幕戦で京都橘と顔を合わせる。