福島県の奥会津郷土写真家の星賢孝さん（７６）が福島医大の非常勤講師に就任した。２２日、柳津町の道の駅会津柳津で医学部１年生３５人に講義し、写真家としてＪＲ只見線を撮り続ける思いを伝えた。
星さんは２０１１（平成２３）年７月の新潟・福島豪雨で只見線が甚大な被害を受けたことに触れ、「只見線は終わった。奥会津も終わったと思った」と当時を振り返った。一方で「この地域を活性化させるのは只見線しかない。この景色しかない」とも語り、写真家として生きる道を選んだ経緯などを紹介した。
星さんは来年３月末まで非常勤講師を務める。「映像から福島をどう見るかを学生と考えたい」と抱負を語った。