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「ナメダンゴ」のさまざまな生態判明! アクアマリンふくしま(福島県いわき市)発表 6日まで研究成果紹介

2025.05.02 18:00
さまざまな生態が判明したナメダンゴ(アクアマリンふくしま提供)
雌雄で口の大きさが違うナメダンゴ、雄(右)の方が口が大きい(アクアマリンふくしま提供)

 福島県いわき市小名浜のアクアマリンふくしまで人気を集めている「ナメダンゴ」のさまざまな生態が判明したと1日、同館が発表した。同館によると、4月24日にイギリスの魚類学の学術誌に研究が掲載されたという。

 同館と京都大フィールド科学教育研究センターが共同研究した。2019(平成31)年ごろから2023(令和5)年ごろまで、同館で繁殖したナメダンゴの卵(5卵塊)を水槽内で観察し続けたという。

 研究では、ダンゴウオ科の雌雄で体の形の違いが一番多い15カ所確認されたこと、1卵塊に平均420個の卵があること、繁殖行動は雌が体長約4・5センチ、雄が体長約3・7センチから観察されたことなどが新たに判明した。

 15カ所の違いが確認された中でも、卵保護のため口は雄の方が大きいことや体表の突起数は雌の方が多く、雄は雌よりも背びれが高いことなどの特徴が見られたという。

 同館では6日まで、春のイベント「花よりナメダンゴ」を開催している。コーナーの一角には研究の一部を紹介している。飼育員の松崎浩二さんは「すごくかわいい生き物なので観察していただき、より身近に感じてほしい」と話している。