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明治時代に福島県会津地方を訪問 英国人女性旅行家イザベラ・バードの旅行記原書展示 会津美里町のさとりあ

2025.06.24 17:00
イザベラ・バードの旅行記の原書(手前左)と訳本(手前右)を展示しているコーナー
イザベラ・バードの旅行記の原書をPRする梶原館長

 福島県会津美里町郷土資料館さとりあは、1877(明治10)年に日本の各地を旅行した英国人女性旅行家イザベラ・バードの旅行記の原書を展示するコーナーを新設した。下郷町の大内宿から会津美里町の高田を通り、会津坂下町から新潟方面へ向かった旅の経緯を紹介している。

 旅行記は1880年にイギリスで発刊された。横浜から日光、会津、越後までの旅を通して、街の様子や人々との交流を記している。

 町郷土資料館が旅行記の訳本「日本奥地紀行」を展示していたのが縁で、新潟イザベラ・バード研究会から英文で書かれた原書の寄贈を受けた。郷土資料館は展示室にイザベラ・バードのコーナーを設け、同町高田を訪れた様子を記した原書と訳本のページを、比較して読めるように展示している。町郷土資料館によると原書を所蔵、展示する博物館施設は県内で初だという。

 町郷土資料館の梶原圭介館長は「明治時代に海外の女性から見た田舎の町の様子を記した貴重な書籍を、ぜひ見に来てほしい」と呼びかけている。

(会津版)