■聖光学院 小技と機動力で勝機を
福島大会の5試合中4試合で先行されたが、逆転勝ちした。小技や機動力を武器に勝機を広げてきた。
チーム打率は3割4分5厘。打率5割、チーム最多6打点を挙げた4番竹内啓汰が打線をけん引する。昨夏の経験者菊地政善や勝負強い猪俣陽向、仁平大智らが切れ目のない打線を形成する。
投手は左横手の大嶋哲平が軸になる。球速130キロ台で球に切れがあり、制球力も優れている。右腕管野蓮や左の古谷野太心ら控えの状態が勝利の鍵を握る。捕手仁平が巧みにリードしたい。
斎藤智也監督は「山梨学院は打撃の質が高い。打ち合いに負けないようにしたい」と意気込む。
【福島大会の戦績】
▷2回戦 11―4 福島北・伊達(8回コールド)
▷3回戦 3―1 郡山商
▷準々決勝 7―2 日大東北
▷準決勝 6―5 光南
▷決勝 10―3 会津北嶺
■山梨学院 強打と二枚看板が武器
山梨大会の4試合は33得点、4失点。安定した成績を残した。昨夏代表・日本航空との決勝は檜垣瑠輝斗と菰田陽生の継投で接戦を制した。
チーム打率は3割8分4厘。6人が本塁打、二塁打を放ち、長打力を備える。中軸の万場翔太、下位の檜垣は打率6割。チーム最多7打点の田村颯丈郎も下位におり、打線は力強い。
投手は二枚看板が強力だ。右腕の菰田は194センチの長身から最速152キロの直球を投げ込む。左の檜垣は山梨大会準決勝で先発し、8回を被安打4、10奪三振と好投した。
吉田洸二監督は「チームは接戦に強い。点差がなければ勝機はある」と自信をのぞかせた。
【山梨大会の戦績】
▷2回戦 11―1 甲府東(5回コールド)
▷準々決勝 11―0 身延(6回コールド)
▷準決勝 7―0 甲府工
▷決勝 4―3 日本航空