福島県郡山市出身の力士「清田3兄弟」らが所属する大相撲出羽海部屋の夏合宿は22日、郡山市の郡山相撲場で始まった。力の入った稽古を繰り広げ、地元ファンや子どもらが熱心に見入った。
3兄弟が市内出身との縁で、相撲人口を増やす目的で実現した。いずれも三段目の清田(22)=本名・清田純平=、清の花(20)=本名・清田涼平=、清の山(17)=本名・清田哲平=ら、幕下以下の力士14人が参加している。
初日は地域住民ら約70人が来場した。出羽海親方(元幕内小城ノ花)の指導の下、激しい立ち合いや豪快な投げを繰り広げた。地元の子どもたちを対象にした競技体験も行い、相撲の魅力を伝えた。
清田は「9月場所に向け、充実した練習ができた。合宿を通し、まわしを取る持ち味を磨く」、清の花は「地元での合宿で、いつも以上に力が入った。福島の人に相撲の楽しさを伝える」、清の山は「多くの人が来てくれてうれしかった。筋力を付ける合宿期間にしたい」と初日を振り返った。出羽海親方は「3人が地元の人により応援してもらえるきっかけになればうれしい」と語った。
合宿は24日までの各日午前7時30分から同10時30分ごろまで同相撲場で行っている。入場無料。