建設工事用の重機を使った実演講義は3日、福島県伊達市の聖光学院高グラウンド駐車場で行われた。
同校の機械工学科の2、3年生約50人が受講した。丸中産業(本社・郡山市、中沢裕之社長)と福島基礎工業(本社・福島市、山田雅一社長)が運営と重機の派遣に協力した。中沢社長らが、クレーンの種類やワイヤーロープ、チェーンなどを荷物に正しく掛ける「玉掛け作業」などについて説明した。生徒は、ラフテレーンクレーンによる実演を見学した他、事故を防ぎ、安全で正確な作業を行うためオペレーターに手ぶりで指示する「標準合図法」も体験した。生徒が油圧ショベルに乗り込み、指導を受けながら荷物の移動に挑戦。真剣な表情で操作していた。
実演の機会を提供した中沢社長は「建設業界を理解し、就職に生かしてほしい」と話した。両社の協力は2020(令和2)年以来。今後も県内の工業高を巡り、実演講義に協力するという。
(県北版)