白河提灯まつりが開催されない今秋、まちににぎわいを生み出そうと、「五町神輿の祭典」が14日午後6時から初めて開かれる。5町の神輿がJR新白河駅前から新白信ビル駐車場までを練り歩く。
参加するのは福島県白河市の登町、昭和町、大山祇、道場町、天神町。午後6時から新白河駅前で出発式と火入れ式を行い、同6時30分に神輿渡御が出立。新白河通りや白河信用金庫本部駐車場を経て、国道289号を約900メートル通る。新白信ビル駐車場に同8時前に到着する予定で、全長約1・7キロ。新白信ビル駐車場では午後7時ごろから昭和町と登町の小中学生が笛や太鼓でおはやしを奏でる。
祭りの盛り上がりを担ぎ手育成や技術継承につなげようと、人が集まりやすい国道289号で神輿渡御をできないかと有志が昨秋から計画。4月に実行委を立ち上げ、打ち合わせを重ねて実現した。本番を前に小中学生の練習が熱を帯びており、8日夜も昭和町自治会館で笛や太鼓を鳴らした。
提灯まつりは隔年開催だが、今後はまつりのない年に御輿渡御が催せないか検討する。実行委事務局長の中島完二さん(66)は「次代の若者や子どもに夢や希望を抱かせ、活性化につながればいい」と期待している。
(県南版)