「須賀川市のベンチに座っている怪獣は」「円谷英二監督が子どものころ夢みていた職業は」…。「ふくしま特撮検定」と銘打ち５０の設問が並ぶ。スマホやパソコンから無料で挑戦できる。市、県などでつくる実行委員会が３年前に始めた▼特撮は古里の誇り。映像の大家の偉業を多くの人に知ってほしい、との思いが関係者にあった。これまで監督の誕生日７月７日の「特撮の日」にちなみ７月限定だった。近年の特撮ブームを受け、今年は期間を延長し、２１日まで受け付けている。設問は昭和のおなじみのキャラクターから、平成の戦隊ヒーローまで多岐にわたる。マニアでも全問正解は難しそうだ▼ゴジラが米アカデミー賞で昨年、視覚効果賞を受けた。放送開始から来年で６０周年を迎えるウルトラマン。監督の代名詞とも言えるヒーローは先月、大リーグの試合前にバルタン星人と闘い喝采を浴びた。特撮はいまや世界レベルで注目を浴びる。テレビで初代ウルトラマンが再放送される。話題は尽きない▼腕試ししてはどうだろう。全問正解者には「円谷英二級」の称号と合格証書が贈られる。最後に難問を一つ。「スペシウム光線の撮影技法は」。なかなか手ごわい。＜２０２５・９・１５＞