▽2回戦 二本松実8―5小高産業技術
二本松実は終盤に逆転し、現在の校名になって以来初の16強入りを果たした。九回、中堅に勝ち越しの二塁打を放った2番国分蒼海は「気持ちで打った一打だった。最高の結果になってうれしい」と声を弾ませた。
3―5で迎えた九回無死一、二塁から双子の兄の蒼空が右翼に2点三塁打を放ち、追い付いた。三塁に兄を置いて打席に立つと、「なんとしても次につなぐ」と追い込まれても粘った。8球目に甘く入った外角の直球を確実に捉え、遊撃手の頭を越える値千金の一打とした。
夏の福島大会は背番号8を背負ったが、打撃不振で先発出場を逃した。悔しさをばねに、ティーバッティングで低く強い打球を逆方向に打つ感覚を磨いた。努力の成果が3安打3打点につながった。
21日は8強を懸けて夏準優勝の会津北嶺と対戦する。「気持ちでは絶対に負けない。強豪を倒してセンバツに必ず、出場する」と鼻息を荒くした。