スポーツクライミングの佐々木玲偉(18)=福島市・福島成蹊高3年=は、今年春のユース日本選手権を初めて制し、U19日本代表としてユース世界選手権とユースアジア選手権に出場した。大舞台を経験し、世界で活躍する夢を一層膨らませている。
ユース世界選手権(7月28~8月3日)はフィンランドのヘルシンキが会場で、結果はボルダーで18位だった。ユースアジア選手権(8月20~24日)は中国の貴陽で、ボルダー、リードとも4位の好成績を残した。初めての世界の舞台は自信もあったが、やはり「緊張した」と打ち明ける。各国から集った選手の技に触れ、「緩い傾斜での体の使い方や発想は参考になった」と話す。
帰国後も全国各地での大会を転戦し心身を鍛えている。国民スポーツ大会も控える。「来年3月の日本選手権で上位に入り、今度はワールドカップに出たい」と気合を入れている。
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佐々木玲偉は17日、県庁に内堀雅雄知事を訪ね、一連の大会の結果を報告した。内堀知事は「努力に心から敬意を表したい」とたたえた。
母で県山岳・スポーツクライミング連盟競技副委員長、国スポ県監督を務める香さんと、同連盟の平子吉政会長が一緒に訪れた。