▽1回戦 双葉町11-9矢祭町
大量11得点した双葉町が矢祭町と合わせて21安打に及ぶ打ち合いを制した。3大会ぶりの初戦突破を果たし、ナインは「勝利で町民に勇気や元気を届けられたと思う」と喜んだ。
序盤から互いに点を取り合う一進一退の攻防を繰り広げた。双葉町は相手の失策で1点を勝ち越した五回、2死一、二塁の場面で2番坂本孝之が適時三塁打を放ちリードを広げた。内角の直球をしっかり捉えた打席を「打ち合いが続いていたので、投手を少しでも楽にしたかった」と振り返った。
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で避難先から出場している選手が多く、全体練習の機会はほとんどないまま大会を迎えた。坂本もいわき市に住み、町職員として働きながら郡山市のクラブチームで練習を重ねている。「チームは勢いに乗っている。次戦も『一戦必勝』の気持ちで頑張りたい」と意気込んだ。