福島県川内村の児童が描いた絵をトラックの荷台にラッピングした「こどもミュージアム号」のお披露目会は22日、川内小中学園にじいろ前広場で開かれ、子どもたちの思いと夢を乗せて日本中を走るトラックの完成を祝った。
トラックには村放課後子ども教室に参加する川内小中学園1~3年生が描いたイラストが掲げられた。「おしごとがんばってね」「じこをへらそう」などとメッセージが記されている。
ラッピングは富岡町に事業所を置く宮田運輸(大阪府)の「こどもミュージアムプロジェクト」の一環。村内に工場があるコドモエナジー(大阪府)が東日本大震災発生当時に村まで物資を運んだトラックを宮田運輸に寄付し、両社と村が企画した。
お披露目会で遠藤雄幸村長は「トラックは夢を乗せて日本中を走る。笑顔も運んでくれるはず」とあいさつ。コドモエナジーの岩本泰典社長が「浜通りの新たなあるべき姿をみんなでつくりたい」と話した。
こどもミュージアムプロジェクト協会の宮田博文代表理事(宮田運輸会長)が「みんなの思いが込められた。見かけたら手を振って」と呼びかけた。宮田代表理事が児童に感謝状を贈り、児童がお礼の言葉を述べた。
子どもたちや関係者がトラックを見学し、誇らしげな笑顔を浮かべていた。
(相双版)