▽3回戦 本宮市3―0相馬市
〝本拠地〟で迎えた一戦。地元の本宮市は中盤まで拮抗(きっこう)した相馬市との好ゲームを制し、見事8強入りを決めた。本宮市の先発柳沼澄人は要所を締める1安打完封の快投で勝利の立役者となった。「スタミナをうまく管理しながら投げ抜けた」と手応えを口にした。
力強い直球とカーブを軸に緩急を駆使し、五回まで安打を許さない圧巻の投球だった。六回は先頭打者に安打を許し、その後も四球などで1死満塁のピンチに。「自分が慌てたら相手に流れがいってしまう」。心を落ち着かせると、凡打を誘う巧みな投球で本塁を踏ませなかった。3アウト目の飛球を自ら処理し、試合のヤマ場を乗り越えると安堵(あんど)の表情を浮かべた。
スタンドには高松義行市長をはじめ、多くの市民が訪れ、ナインの勝利を後押しした。声援を力に変え、奮闘した右腕は「安心感を持って投げることができた。次の登板でもいいピッチングを披露したい」と感謝の言葉とともに意気込みを口にした。