福島県郡山市のJR郡山駅前にある水神宮神社に新たな銘板が完成し、28日、現地で除幕式が行われた。北町町内会の有志が元会長の遺志を継ぎ、「駅前の水神さま」を地域で守っていく決意を新たにした。
以前は木製の案内板を設けていたが、長年の風雨で壊れてしまった。元会長の故・浜尾伍郎さんが寄せた浄財を基に、遺志を受け継いだ町内会有志が銘板を新設した。郡山駅は銘文の内容を確認するなどして協力した。
銘板はステンレス製で高さ約80センチ、幅約1メートル。駅周辺の守護神として崇敬を集めたが、太平洋戦争の空襲で焼失し、戦後に現在地に再建した経緯などを分かりやすく記している。
除幕式には北町町内会の会員ら約20人が出席した。高橋金一会長が「銘板の完成で親しみが増し、参詣客が増えることを期待している」と述べた。城下厚郡山駅長は「水神宮は地域と駅の安全を見守っている。銘板の完成によって周囲の人々が集う契機になれば」と語った。
(郡山版)