県内のホテル・旅館に、東日本大震災で家を失ったり、避難指示などの対象となっている被災者を受け入れる県の「二次避難」が1日から始まった。郡山市のビッグパレットふくしまに避難している富岡町と川内村の住民が市内の旅館やホテルに移動した。
移動したのは、両町村の約440人。市内の24施設にマイカーやバスで旅館やビジネスホテルなどに移った。
家族四人で磐梯熱海の旅館に入った同町の会社員小山英和さん(51)は「これまでは車の中や通路で寝ていた。みんなには申し訳ないが、これで安心して眠れる」と語った。
県は準備が整った段階で順次、二次避難を進める。宿泊費は一泊三食付きで5千円以下に設定し、費用は県が負担する。仮設住宅が整う7月ごろまでを予定している。
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