佐藤雄平知事は21日、津波で大きな被害を受け、福島第一原発事故で多くの避難住民が出ている南相馬市を震災後初めて訪問した。
桜井勝延市長は「全国に避難している四人に一人が南相馬市民。賠償金仮払いを指定された圏域で区別する考えには同意できない。30キロ圏外の鹿島区も含めた市一体の賠償が必要だ」と訴え、支援を要請した。佐藤知事は「国に地元の声をしっかり聞いてほしいと伝えている。市一体での賠償は首相にも伝えた。元の浜通りに戻すため一緒に頑張ろう」と語った。佐藤知事は避難所の原町一小体育館も訪問した。帰ろうとする佐藤知事にすがりつき「仮払いの100万円では生活が成り立たない。夢と希望のある補償をしてほしい」と訴える女性もいた。
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