東日本大震災アーカイブ

浪江の児童4人歓迎 猪苗代小で入学を祝う式

 猪苗代町の猪苗代小(久米本哲夫校長)で19日、東日本大震災の影響で浪江町から同校に編入した1年生四人の「入学を祝う式」が行われた。
 同校には震災で浜通りから児童44人が編入。1年生は13人が入学したが、このうち6日の入学式以降に転入が決まった四人の入学を祝おうと企画した。
 式には大柿百加さん、笠井麻耶さん、大和田龍二君、奈良ひかりさんの男子一人、女子三人が出席。四人の保護者が見守る中、一人一人名前を呼ばれるとそれぞれ元気に「はい」と返事をした。久米本校長が「少し遅い入学式になったが、皆さんのことを全校で心待ちにしていました」と歓迎し、交通安全の黄色い帽子を一人一人に手渡した。
 全校児童代表の斎藤良成君(6年)が「困ったことがあったら何でも僕たちに言ってください。猪苗代小でみんな仲良く楽しく過ごしましょう」と述べ、最後に教諭らが「入学の詩」を朗読した。
 式終了後には出席者全員で記念撮影し、四人の顔にも笑みが浮かんだ。
 四人のうち大柿さんは「式は楽しかった。猪苗代のみんなと早く仲良しになり、お絵かきや読書を楽しみたい」と期待を膨らませていた。