東日本大震災アーカイブ

双葉、楢葉両町議会首相に要望、抗議  「全額補償を」「早期収束を」

双葉町の清川泰弘町議会議長(左)から要望書を受け取る菅首相=11日午前、首相官邸

 福島県双葉町議会と楢葉町議会は11日、菅直人首相に原発事故に対する要望書や抗議文を提出した。
 双葉町議会は清川泰弘議長が官邸を訪れ、原子力災害に対する全額補償や被災者の雇用対策、農漁業支援、高速道路の無料化などを要望した。菅首相は「住民が一日も早く元の生活に戻れるよう全力で取り組む」と述べた。
 楢葉町議会は原子力災害特別委員会の結城政重委員長が官邸で「町は崩壊する寸前だ。この責任は国と東京電力にあるのは明白」と抗議した。その上で原発事故を一刻も早く収束することなどを求めた。菅首相は「原子力政策を進めてきた政府の責任も東電と並んで極めて大きい。事故を防げなかった責任を強く感じる」と謝罪し、事故の補償に国が最終的な責任を負う考えを重ねて表明した。