小高商高のサテライト校の始業式は11日、福島市の福島商高と相馬市の相馬東高でそれぞれ行われ、合わせて150人が臨んだ。
このうち福島商高では、57人が制服や私服で出席した。小高商高の斎藤貢一校長が新入生に合格通知書を授与し、「いち早く救いの言葉をかけてくれた福島商高への感謝を忘れないでほしい。困難をどう乗り越えていくか、われわれの価値が問われている。つらいけど、切ないけど、負けないでしっかりやろう」と涙で声を詰まらせながら呼び掛けた。福島商高の岩渕賢美校長も「皆さんが一日も早く小高に戻れるまで、ここで若い力を燃やし、この場所を母校にしてください」とあいさつした。
福島市のアパートに家族と避難している生徒会副会長の小元安梨沙さん(3年)は久しぶりの登校に「たくさんの友達と会えてうれしかった。福島商高の生徒が自然体で受け入れると言ってくれていると聞き、ありがたい。学校は創立百1年目となったが、ここを母校として伝統を継続していきたい」と話していた。
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