東日本大震災で被災した県内の公共土木施設の国の1次査定が15日までに終了し、第一弾の復旧工事は中通りと会津地方の道路、河川合わせて164カ所で実施する。総事業費は約11億円で、6月上旬にも順次発注し、9月中旬以降、完了する見通し。県は他の地域についても段階的に査定を受け、復旧に努める。警戒区域内などでの実施見通しは依然立っていない。
道路は155カ所で総額9億6400万円、河川は9カ所で総額1億3600万円。県内の建設事務所ごとの内訳は県北が26カ所で計1億6300万円、県中が63カ所で計3億2千万円、県南が49カ所で計4億3300万円、会津若松が13カ所で計9500万円、喜多方が13カ所で計8800万円。
道路は通行規制が続いている白河市大信隈戸の県道十日市矢吹線や田村市滝根町菅谷の県道あぶくま洞都路線などの復旧に当たる。河川は、護岸が倒壊した西郷村鶴生の藪川や、堤防に亀裂が入った猪苗代町中小松の長瀬川などの改修を進める。
中通りと会津地方の2次査定は23日から27日まで240カ所、3次査定は30日から6月3日まで295カ所で予定されている。浜通り地方の査定は、沿岸域を除いた地域で6月中旬ごろから実施する方向で調整が進んでいる。
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