県は15日、児童・生徒の使用頻度の高い公共スポーツ施設約90施設を対象に11日から4日間実施した環境モニタリング調査のうち、13日に行った27施設の結果を公表した。国の暫定基準値(毎時3・8マイクロシーベルト)を上回る施設はなかった。今回の最大値は郡山市の日和田球場で2・3マイクロシーベルト。県は残る施設の調査結果を16日に公表する。
今回の公表は27施設の計115地点。線量が比較的高かったのは日和田球場をはじめ、カントリーパークとうわ競技場(二本松市)の2・1マイクロシーベルト、二本松市城山総合体育館駐車場の2・0マイクロシーベルト、福島市中央市民プール50メートルプールの1・8マイクロシーベルトなど。屋外運動場や駐車場は県北・県中地方で1・0マイクロシーベルトを超えた地点が多かった。屋内運動場は最大で、いわせ地域トレーニングセンター(須賀川市)の0・32マイクロシーベルトと低かった。
県は警戒区域を除く地域の主な野球場や体育館、プールなどを対象に独自に調査した。グラウンドや観客席、駐車場など各施設の複数地点で、地上高50センチと同一メートルの線量を測った。
11、12両日の調査分では郡山市の開成山野球場で3・0マイクロシーベルトを記録した。調査結果を受けた県高野連や県高体連、福島陸協、県中体連などは予定通り大会を開催する方針だが、いずれも競技時間の短縮などの対応策を検討している。
(カテゴリー:福島第一原発事故)