原発事故により全村避難を進めている福島県飯舘村の「負けねど飯舘!!村民の集い」は25日、飯舘中体育館で開かれ、村民代表が古里を離れる思いを語った。加藤登紀子さんの弾き語りコンサートも楽しんだ。
愛する飯舘村を還せ!!プロジェクトの主催。約200人が詰め掛け、大井利裕代表があいさつした。飯舘村応援隊の千葉悦子福島大教授をコーディネーター、村民五人をパネリストに、放射線への不安、古里への思いを発表した。千葉教授は「一致団結してここに戻れるよう頑張ろう。手を携えて補償を勝ち取ろう」と訴えた。
加藤さんは20年前に同村で野外コンサートを行っており、全村避難を前に駆け付けた。コンサートは「花」でスタート、ギターの弾き語りで「100万本のバラ」「知床旅情」などを披露、村民に元気をプレゼントした。菅野典雄村長が歓迎の言葉を述べた。
村お母さんコーラス(渡辺しづえ会長)は「見上げてごらん夜の星を」「ふるさと」を披露した。
万全な避難対策、復興対策、補償などを求める「負けねど飯舘!!」決意宣言を採択した。
(カテゴリー:福島第一原発事故)