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富岡、南相馬の一時帰宅 沿岸部住民は初めて

滞在を終えた富岡町の住民は貴重品などが入ったビニール袋を大事そうに抱えながらバスから降りた=25日午後2時10分ごろ、川内村村民体育センター

 東京電力福島第一原発から半径20キロ圏の警戒区域内への一時帰宅は25日、初めて沿岸部の福島県富岡町と南相馬市の住民を対象に実施され、合わせて80世帯125人が約2カ月半ぶりに自宅に戻った。
 富岡町は25世帯40人が参加し、住民が初めて原発から半径10キロ圏内に足を踏み入れた。川内村の村民体育センターを中継基地とし、緊張した表情を浮かべながらバス2台に分乗し富岡町に入った。
 各降車地点でのモニタリングで計測された空間放射線量は、最大で毎時9・67マイクロシーベルトで、住民が携帯した線量計の積算放射線量は5~12マイクロシーベルト。防護服の着用に要した時間が想定より短かったため、予定より約1時間早く終了。中継基地では住民のプライバシー保護のため、持ち出し品をスクリーニングする机についたてを新設する工夫も見られた。
 南相馬市は、中継基地となる原町区の馬事公苑で、55世帯85人の参加者が上下に分かれた防護服やマスクなどを身に付けた。五台のバスに分乗して自宅に戻った。
 警戒区域内の空間放射線量は小高区羽倉の毎時6・10マイクロシーベルトが最大で、個人の積算放射線量は0~11マイクロシーベルトだった。一方で、疲れから気分の悪さを訴え、50~80代の男女四人が救護所で治療を受けた。
 避難が長期化しており、冷蔵庫内の腐敗が進み、室内に長くとどまることができなかった住民もいたという。
 浪江、双葉両町の一時帰宅は26日から始まる。浪江町は26日に121人、27日は139人、双葉町は両日とも60人の計120人が立ち入る予定。

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