東日本大震災アーカイブ

光信じ歩んで クルム伊達公子選手 柳津の国体テニス選考大会で激励

大会出場選手と握手し激励する伊達選手(右)

 テニスのトッププレーヤーで、ウィンブルドン選手権に出場したクルム伊達公子選手=エステティックTBC=は帰国直後の2日、本県の国体テニス競技少年選手選考大会が開かれている柳津町営テニスコートを訪れた。
 伊達選手は全国選抜大会に出場する予定だった日大東北高が震災の影響で辞退したことを知り、心を痛めていたという。柳津町での国体選考大会に、選抜大会に行けなかった選手らが参加しているため、激励に訪れた。伊達選手は参加している中高生とラリーを繰り広げた後、一人一人と握手し「人生で学ぶことがコートには詰まっている。自分のテニスを追究してほしい」と激励。被災者に向け「自分もつらい時期があったが、その先に光があることを信じて進んできた。再びエネルギーあふれる東北が戻ることを信じて前進してください」とメッセージを送った。