東日本大震災アーカイブ

漁場のがれき、漂流物撤去 いわき市漁協

漁船から漂流物を運ぶ組合員ら=久之浜漁港

 9月1日の漁再開を目指す福島県いわき市漁協は6日、漁場周辺のがれきや漂流物の撤去を始めた。港湾の陸地部分のがれき撤去をほぼ終えたため、8月末をめどに漁港から沖合までの海面や海中で作業を進める予定。
 撤去作業は市漁協の7支所ごとに行われている。このうち同市久之浜町の久之浜漁港には久之浜支所に所属する組合員ら約80人が集まった。
 漁船8隻にそれぞれ4、5人が乗り、漁港から沖合10数キロまで列を組みながら約3時間にわたり漂流物を回収した。漁港から流されたとみられる刺し網などには流木が絡まり再利用は難しいとみられる。初日だけで4トントラック2台分を回収した。
 江川章副組合長兼久之浜支所長は「漁再開に向けて施設や漁場の安全を確保したい」と話している。