東日本大震災アーカイブ

最終損失は5億1420万円 相馬双葉漁協

議事に先立ち震災犠牲者に黙とうをささげる漁協関係者

 相馬双葉漁協の総代会は6日、相馬市コミュニティセンターで開かれ、昨年度の収支決算などを含む事業報告を承認した。
 東日本大震災の津波被害による資産損失、東京電力福島第一原発事故の影響による出漁自粛などに伴い最終損益は約5億1420万円の損失となった。漁業を取り巻く情勢が不透明なため仮状態での決算とし、損失処理は次年度に繰り越した。単体自己資本比率は25・26%(前年度比9・95ポイント減)。
 水揚げができない状態のため収支が計上できず今年度事業計画として基本方針のみを定めた。支所業務見直し・各課窓口の集約化を通した経費削減、新地支所などの上架施設・製氷機の早期復旧-などを盛り込んだ。
 同漁協は市などの支援を得て相馬原釜(松川浦)漁港機能の応急復旧を進めてきた。刺し網漁の試験操業を決め、関係者間で調整を進めている。今月中旬以降になる見込み。

カテゴリー:福島第一原発事故