東北電力管内は8日、ピークの消費電力が東日本大震災後最大を記録した。気温上昇に伴い、冷房使用が増えるなどして電力需要が増加した。供給不足が懸念される事態となり、東京電力から受ける電力融通を当初予定の30万キロワットから110万キロワットに大幅に引き上げて、しのいだ。しかし、供給余力を示す供給予備率は政府が「電力需給逼迫(ひっぱく)警報」を発令する3%を一時切るなど厳しい状況が続いている。9日は最大枠の140万キロワットの融通を受ける。同社は「計画停電は回避する」としているが、暑さは当分続く見通しで、需給は正念場となる。
(カテゴリー:福島第一原発事故)