東日本大震災アーカイブ

震災から5カ月 入居者の健康守れ 富岡町大玉に仮診療所

 仮設住宅の入居者の健康を守るための試みも始まっている。

 富岡町は1日、630戸ある大玉村の同町仮設住宅の集会所に仮診療所を開所した。内科医と歯科医が週に2、3回程度訪れ、入居している町民を診察している。町民が被災証明や罹災(りさい)証明を持参すれば診察費は無料になる。同町は9月初旬には仮設住宅敷地内に診療所を新築する予定で、医療体制を充実させる。

 診療初日は双葉郡医師会の内科医堀川章仁さん(62)=夜の森中央医院院長=が訪れ、町民の診察に当たった。

 高血圧などの不安を抱えて訪れた無職遠藤サト子さん(82)は「すぐ近くで診てもらえるのでありがたい」とほっとした様子で話していた。