県内でトップを切って稲刈りされた会津坂下町産の早場米「瑞穂黄金(みずほこがね)」の等級検査は1日、町内の米穀販売、猪俣徳一商店の杉倉庫で行われた。
東京電力福島第一原発事故の影響で行われた放射性物質検査では放射性セシウムが検出されず、旧市町村単位で出荷が可能になった会津坂下町若宮地区、柳津町西山地区の約23トンが対象となった。
県米穀肥料協同組合の検査員が「こくさし」と呼ばれる器具で袋から玄米を取り出し、色や形、水分などを調べた。
今年は梅雨明けが早く、その後も好天に恵まれたため出来が良く、全て「一等米」の格付けとなった。
瑞穂黄金は放射性物質検査の影響で例年より一週間ほど遅い出荷となった。4日には県内のヨークベニマルなどで販売される。
瑞穂黄金は平成5年の冷害時に早く実った「ひとめぼれ」から育成した品種で県の産地品種銘柄に登録されている。
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