東日本大震災アーカイブ

牛2頭(白河 田村)セシウム基準超 出荷は可能

 出荷停止解除後の牛肉の放射性物質検査で、県は2日、県内農家から出荷された36頭の牛肉のうち白河、田村両市の農家の二頭からそれぞれ放射性セシウム一キロ当たり123ベクレル、65ベクレルを検出したと発表した。二頭目以降の県外出荷が認められる一キロ当たり50ベクレルの県の基準を上回ったため、県は両農家に飼料の適正管理などを再度指導する。

 二頭の牛肉は食品衛生法の暫定基準値(一キロ当たり放射性セシウム500ベクレル)を下回っており、出荷は可能。両農家が二頭目を出荷する際、県が再度検査して放射性物質の状況を確認する。

 残る34頭の牛肉は50ベクレルを下回った。出荷元は郡山、いわき、白河、二本松、田村、大玉、西郷、矢吹、棚倉、塙、古殿の11市町村の農家34戸。放射性セシウムは30頭が未検出、西郷の一頭が41ベクレル、二本松の一頭が31ベクレル、白河の一頭が29ベクレル、いわきの一頭が11ベクレル。34戸は県の基準により二頭目からの肉牛の県外出荷が認められたが、県は全国の自治体で全頭検査の態勢が整うまで県外出荷を自粛するよう求めている。

 検査した牛肉36頭は2日、東京都に35頭、県内に一頭出荷された。

カテゴリー:福島第一原発事故