東日本大震災アーカイブ

「除染、内閣の最重要課題」 鹿野農相飯舘村視察し示す

飯舘村の水稲試験ほ場を視察する鹿野農水相

 鹿野道彦農林水産相は7日、飯舘村を訪れ農地土壌の除染技術開発実証試験を視察した。門馬伸市副村長ら村関係者、古川道郎川俣町長と懇談し「除染は内閣の最重要課題。地元の気持ちを受け止め、住民が一刻も早く戻れる状況をつくりたい」と除染に全力を挙げる考えを示した。
 鹿野農水相は同村飯樋の表土除去後の水稲作付け試験ほ場、同村沼平の村クリアセンターで行われている放射性物質を吸収したヒマワリの焼却試験を視察。「表土剥ぎ取りは水田の放射性物質を4分の1にできる。今月中旬に出る一連の試験の成果を見て、早期の作付けに向けて導入をする」と話した。
 懇談会は村役場本庁で行われ、佐藤長平村議会議長、議員、除染試験に当たる藤本潔農水省技術会議事務局長らが出席した。門馬副村長は「村復興計画に先行して、今月半ばに除染計画をまとめる。あらゆる手段で早く除染をしてほしい」、古川町長は「除染の基準を示してほしい」などと要望した。
 参院東日本大震災復興対策特別委員長に就いた増子輝彦議員(本県選挙区)が同行した。

カテゴリー:福島第一原発事故