東日本大震災アーカイブ

県民の声世界に ふくしま会議11月11日から福島

ふくしま会議の開催を発表する清水副学長(左)と赤坂館長

 東京電力福島第一原発事故によって拡散した放射性物質の影響に苦しむ県民の声を世界に発信する県民手づくりの国際会議「ふくしま会議2011」は11月11日から3日間、福島市の福島大などで開催される。実行委員会共同代表の清水修二福島大副学長と赤坂憲雄県立博物館長が7日、県庁で記者会見し、発表した。
 放射性物質による汚染の問題に直面する本県の実態を伝え、「福島の復興」を世界的なテーマとする運動を起こす。原発事故のあったチェルノブイリをはじめ国内外から科学者や文化人、哲学者らを招き、知恵を借りながら福島でどう生きるべきかも考える。
 会議では「いのちを守る」「明日を生きる」「未来をひらく」をテーマに語り合うことを検討している。福島大での全体会や県内各地での分科会なども開く予定。清水副学長は「福島での事故が忘れ去られないように運動をスタートさせたい」と述べ、赤坂館長は「県民が厳しい状況の中で立ち上がっていく姿を世界に伝えたい」と語った。
 実行委員には既に県内の一般から学者まで約40人が集まっており、芥川賞作家で福聚寺住職の玄侑宗久さん(三春町)も共同代表の一人を務めている。参加希望の個人、団体を随時募集している。問い合わせは実行委員会 電話024(597)6800へ。

カテゴリー:福島第一原発事故