政府は15日、棚倉、古殿両町を対象としていた野生キノコの出荷停止を県内43市町村に拡大した。摂取制限は棚倉町に加え、いわき市も対象とした。政府の指示を受け、県は同日、関係市町村や団体に通知した。
出荷停止は棚倉、古殿両町の野生キノコの「菌根菌類」に限られていたが、今回は中通り、浜通り両地方の全市町村と猪苗代町の全ての野生キノコが対象となった。
県は中通り、浜通りの各地で採取された野生キノコから食品衛生法の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたことが要因と分析している。猪苗代町については、野生キノコから暫定基準値に近い放射性セシウムが検出されたことなどを踏まえて判断したとみている。
政府は15日、基準値の10倍を超える放射性セシウムが検出されたいわき市と棚倉町の野生キノコについては食べないよう摂取制限も指示した。
(カテゴリー:福島第一原発事故)