東日本大震災

  • Check

LIVE福島 魂の歌 野馬追の里包む

ライブ会場で勇姿を披露する相馬野馬追の騎馬武者

 県内6会場を巡る音楽イベント「LIVE福島 風とロックSUPER野馬追」は5日目の18日、相馬市の相馬光陽ソフトボール場で催された。津波の被災地では初の開催となり、猪苗代湖ズの「I love you baby 野馬追」の熱いフレーズが相馬野馬追の里に高らかに響き渡り、詰め掛けた聴衆約1000人は郷土愛を再確認し、地域復興への誓いを新たにした。

 ■復興ののろし上げる

 風とロック、福島民報社の主催。地元の宇多郷騎馬会の騎馬武者5騎が登場して幕開けした。津波で武具を流失しながらも今夏の野馬追に参加し伝統を継承した原町高2年の渡辺怜平君(16)=南相馬市鹿島区=が「相馬地方の復興ののろしを上げる」と力強く宣言した。

 オープニングトークとして箭内道彦さん(郡山市出身、クリエーティブディレクター)と桜井勝延南相馬市長が対談した。

 川内村生まれ・富岡町育ちの渡辺俊美さん(TOKYONo.1SOULSET)や「Number the.」「音速ライン」など本県ゆかりのアーティストをはじめ「トイレの神様」で知られる植村花菜さんと亀田誠治さんのユニット、高橋優さん、「怒髪天」が次々に演奏した。

 フィナーレを飾ったのは猪苗代湖ズ。日が暮れたステージに「県民の歌」が流れる中、箭内さんが登場。松田晋二さん(塙町出身、THE BACK HORN)、山口隆さん(会津若松市出身、サンボマスター)、渡辺さんを招き入れると会場の熱気は最高潮に達した。リードボーカルの山口さんは「ここでやんの楽しみにしてきたがんな」と熱く語り掛け「相馬、相馬」と連呼して観客を鼓舞した。2曲を歌い上げ「おれたちはロックンロールや話し合いをしに来たんじゃない。今日は1人1人と恋人になる気で来た。君たちのこと愛しているって言って良いか。福島のこと愛しているって言って良いか。あの曲を歌っていいか?」と投げ掛け「I love you&I need you ふくしま」を熱唱した。

 ■勇気づけられてきた

 相馬高3年の菅野亜美(あいみ)さん(18)=相馬市=と草野歩美さん(17)=南相馬市鹿島区=は会場に一番乗り。震災では古里の姿が一変し、津波で親戚や友人も犠牲になり心を痛めた。菅野さんは猪苗代湖ズの「I love you...」を聞くたびに「勇気づけられてきた」という。

 最終日の19日は、いわき市の日産自動車いわき工場で開かれる。

【写真】ライブ会場で勇姿を披露する相馬野馬追の騎馬武者

東日本大震災の最新記事

>> 一覧