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汚染土、国有林に仮置き 林野庁が方針 飯舘、二本松と調整

 林野庁は29日までに、東京電力福島第一原発事故に伴う除染作業で出る放射性物質が付着した土壌の仮置き場として国有林の使用を認める方針を決めた。既に申し入れがあった飯舘村、二本松市と調整を進めている。他に田村市などからも同庁に相談があり、同庁は前向きに検討するとしている。政府は年間被ばく線量が20ミリシーベルト以下の地域の汚染土は、市町村内に仮置き場を設置するよう求めており、市街地から離れた国有林が有力な候補地となっていた。

 林野庁は(1)平たんな用地が確保可能(2)下流域などの住民の理解が得られる(3)豪雨災害の危険が少ない-といった点を条件に使用を認める方針。森林を切り開いて造成した土地に、遮水シートを敷き、汚染土をコンクリート製容器などに入れて保管する方法を検討している。

 飯舘村は28日、汚染土壌を国有林内に仮置きする内容を盛り込んだ除染計画を国と県に提出した。林野庁は21日、国有林の利用を了承している。

 二本松市は、町内会や区ごとに行う通学路周辺と側溝などの除染作業で出る土壌などの仮置き場の一つとして、国有林の利用を願い出た。8月下旬から市内の17地域で、それぞれの仮置き場を市有地に設置する計画を進めているが、近くの住民の理解が得られず難航している背景がある。

 田村市は今月8日、仮置き場として市内の国有林の利用を検討していることを国に伝えた。具体的な場所や設置時期などは未定としている。

 林野庁の条件をクリアするには今後、下流域などの住民の理解を得る必要がある。しかし、山林の放射性物質が地下に浸透し井戸水や水道水に影響することを懸念するケースも出ており、南相馬市では市民からの水質検査の依頼が相次いでいる。山間部の多い県内で平たんな適地をいかに見つけるかも課題となる。

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